チェルシーフラワーショー2019でゴールドメダル受賞
~北海道の若手デザイナーの土壌作りを支えたバイオゴールド~
DATE
施設名 | チェルシーフラワーショー2019 |
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所在地 | Royal Hospital Road, London |
写真撮影者 | 白井達也 |
施工者 | Tatsuya Shirai Studio,Otis Landscape Associates,Harrison Landscapes,府川洋史(株式会社真鍋庭園緑化),松下美香,八森純子,森由佳,冨木悠 |
対象植物 | 樹木・低木(Magnolia kobus/Zanthoxylum piperitumなど) 宿根草・一年草(Aralia cordata/Epimedium/Paeonia lactifloraなど) |
使用製品 | バイオゴールドバイタル/ヴィコント064 |
そのショーに2019年参加されたのが、北海道の若手デザイナー柏倉一統さんと佐藤未季さん。彼らは「Kampo no Niwa(漢方の庭)」を初出展し、みごとゴールドメダルを受賞。その功績が称えられました。この受賞の陰で、私どもタクトが微力ながらお手伝いできたことを、大変うれしく思っております。
■「Kampo no Niwa(漢方の庭)」■
コンセプトは「ヘルス&ハピネス」。シャクヤクやドクダミなど北海道で育つ漢方植物をメインに、愛する人たちの健康と幸せを願う庭を目指されたということです。風水尺ともいわれる櫓班尺(ろはんしゃく)という寸法を取り入れたのも、この庭の特徴です。「人が幸せになる庭づくり」ということで、吉の寸法で収められました。
お2人と『バイオゴールド』との出会い
柏倉さんが「2014国際バラとガーデニングショウ」にて、ガーデンコンテスト「フロントガーデン部門準優秀賞」を受賞された際に、『バイオゴールドバイタル』の効果をご実感いただいたのが出会いでした。
チェルシーフラワーショーに出展する際は、実力だけではなくスポンサーによる資金調達が必須です。北海道を中心に活動されていたお2人は、SNSで呼びかけるなどクラウドファンディングを利用し、団体・個人を合わせ、全国から実に451人ものスポンサーを獲得されました。
弊社とつながりのあったプロガーデナーの方から、とても有望な若者がいるから協力してほしいとのお話をいただき、それが柏倉さんであったこともあり、喜んで支援させていただきました。
チェルシーフラワーショーにてお使いいただいた製品
●バイオゴールドバイタル(活性液)
●ヴィコント064(液体補助肥料)
バイオゴールドバイタルとヴィコント064を共に希釈し、噴霧器で朝と晩、1日2回散布。
■柏倉一統さんと佐藤未季さんの声■
「プランツヘルス」という評価項目で最高評価を獲得された点について
一流のナーセリーが手塩にかけて育て、完璧な状態で届いた苗達でしたが、工事の進み具合や材料置き場の関係で、植え込みまでの間、どうしても日照不足のテント内で管理せざるを得ませんでした。また、すでにずっと前からそこにあったような自然な植栽に見えるように、半分以上の苗は、ポットから外して植え込んだので、どうしても根にダメージを与えてしまうことがありました。加えて、植え込み後、急な気温の上昇があり、ショー期間は連日30度の炎天下で植えたばかりの植物には過酷な環境でした。
「チェルシーフラワーショーは『フラワーショー』であるから、植物のデザインと植物そのものの美しさで7割決まる」とアダム・フロスト氏の施工チームとして何度もゴールドメダルを受賞しているチームメイトから強くアドバイスを受けたこともあり、その点にはかなり注力しました。結果、すばらしい評価をいただけました。
『バイオゴールドバイタル』を利用して
初夏の強い日差しと高温に見舞われた2019年のチェルシー会場では、だんだん元気がなくなってゆく植物達がある中で、「漢方の庭」の植物達は、みるみる元気を取り戻し、樹木は新芽を伸ばし始め、草花は元気に空を向き、ドクダミに至っては、根を伸ばして、撤収時、最初のポットに戻らないくらいの成長をみせました。瑞々しく元気な植物達に来場者から驚きの声を多数聞きました。これはひとえに『バイオゴールドバイタル』のおかげだと思っています。
『ヴィコント064』を利用して
漢方の庭の植栽は、色と形と質感の違う緑の中に、白と青や紫とちょっぴりのレモンイエローで構成されていました。生き生きと茂る新緑の緑の中で、シャクヤクの白と、アイリスの青、トロリウスやコウホネのレモンイエローが際立ちました。同じ生産者から同じ植物を選択して使っていた庭もあったので、花色の違いは『ヴィコント064』のおかげだと確信しています。
▲写真左・中央:フラワーショーの会場で、生き生きとした姿を見せてくれた植物たち/写真右:バイオゴールドでメンテナンス準備をする佐藤さん
■まとめ■
世界的権威のあるチェルシーフラワーショーにて、日本の若きガーデナーのお2人が、ゴールドメダルを受賞されたことは、園芸にたずさわる者としてとても感動的な出来事でした。 また、そのすばらしい庭を陰ながら支える存在として、バイオゴールド製品を使っていただけたことも、大変うれしく思っています。本当にありがとうございました。
【柏倉一統さん】
「(株)キノ花園計画」代表取締役、ランドスケープデザイナー。京都造形芸術大学卒。2級造園施工管理技士、2級造園技能士。札幌市で日本庭園や公園の施工管理業務に携わり、その後、ガーデンデザイナー梅木あゆみ氏に師事。独立し現在に至る。
問:(株)キノ花園計画
住:帯広市東4条南14丁目6-205
電:090-1386-0094
【佐藤未季さん】
「未季庭園設計事務所」代表、ガーデンデザイナー。単身渡英し「リトルカレッジ」で造園、名門「インチボールド・スクール・オブ・デザイン」でガーデンデザインを学ぶ。イギリスでは「ヒリアー樹木園」「アダム・フロストデザイン」にて研修。
問:未季庭園設計事務所
住:中川郡幕別町札内春日町297-43
電:090-8631-6813