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【土壌改良成功のために】ガーデナーが知っておきたい異常気象の影響と対策〜豪雨や酷暑から植物を守るには?〜

【土壌改良成功のために】ガーデナーが知っておきたい異常気象の影響と対策〜豪雨や酷暑から植物を守るには?

毎年のように全国各地で多発している、集中豪雨や猛暑といった異常気象(※)。
極端に多い雨や耐えにくいほどの高温は、人間だけでなく植物にとっても大きな負担となります。
異常気象からのダメージをできるだけ抑え、植物を健やかに育てていくためには、豪雨や酷暑が植物にもたらす影響を知り、それらについて対策しておく必要があります。

※気象庁によると異常気象について次のように書かれています。“ 一般には、過去に経験した現象から大きく外れた現象のことを言います。大雨や暴風等の激しい数時間の気象から、数か月も続く干ばつ、極端な冷夏・暖冬まで含みます。また、気象災害も異常気象に含む場合があります。” この記事でいう異常気象は、「気象災害」を含みます。

「大切な植物を守りたい!」「大雨や暑さに強い植物を育てたい!」というガーデナーのみなさんに、ぜひ知っておいていただきたい、異常気象対策の基礎知識をご紹介します。


土壌改良成功のために知っておきたい基礎知識その1「異常気象が植物に与える影響とは?」


昨今、世界中でさまざまな異常気象が起きていますが、その中でも特に植物への影響が大きいのは、「集中豪雨」と「猛暑」です。

気象庁発表のデータによれば、1時間に50mm以上の雨が降る“非常に激しい雨”や、最高気温35℃以上の“猛暑日”の発生回数は、全国的に年々増加しています。
ゲリラ豪雨のような集中的に降る雨、長時間外に出ていられないような暑さなど、みなさんご経験があると思いますが、こうした気象の中で植物にはこんなことが起きています。

●集中豪雨が植物にもたらす影響
土壌には、水分や養分のほかに「空気」が存在しています。植物は、その空気を根から取り入れて、呼吸をしながら生長しています。

しかし、短時間にたくさんの雨が降ったり、1〜2カ月雨が降り続いたりすると、土壌は雨水がたまってプールのような状態になり、新しい空気が入らなくなります。この状態が続くことで、植物は、土の中で呼吸が十分にできず弱ってしまったり、たまった水で根が腐ってしまったりして、生長が妨げられてしまうのです。

●猛暑が植物にもたらす影響
強い日差しにより葉焼けなどを起こすことがありますが、猛暑の影響はこれだけにとどまりません。高温や強い日差しによって地温が上昇すると酸欠を起こし、根が溶けてしまうなどして枯れや弱りが出てしまいます。

通常、根は呼吸する際、水に溶けている酸素や土の中にできた隙間にある酸素を取りこんでいます。しかし水に溶ける酸素量は、低温で圧力が高いほど増える性質をもっているため、逆に高温下では減少します。さらに、地温上昇により呼吸も活発になり、たくさんの酸素を必要とするため、より酸欠を起こしやすくなるというわけです。

つまり集中豪雨も猛暑も、植物にダメージを与える一番の要因は、生長に必要な空気が取りこめなくなることにあります。


土壌改良成功のために知っておきたい基礎知識その2「異常気象から植物を守るためには?」



集中豪雨や猛暑によるダメージから植物を守っていくためには、あらかじめ、豪雨を想定した排水環境を整えた土壌を作ることが大切です。排水機能が十分に備わっている水はけのよい土壌は、豪雨や長雨であっても余分な水を排出し、植物は十分な空気を取りこむことができるからです。
また、浄化機能をもった土にすることで、万が一水がたまっても根腐れを防ぐことができます。

▼集中豪雨に負けない「水はけ」を手に入れるために必要な「土壌の排水」について、こちらの記事で詳しく説明しています。
ガーデナーのための排水基礎知識〜排水が必要な理由から、排水環境の確保の仕方まで〜

そしてもう一つ大事なのが、猛暑による植物の酸欠を防ぐこと。そのためには高温でもしっかり空気を取りこめる土壌にしておくことが必要です。その理想的な土壌は団粒構造の土です。

大小さまざまな穴をもつ団粒構造の土は、通気性抜群です。特に団粒同士の間にできる隙間にはたくさんの空気が入るため、根の呼吸に必要な酸素をしっかり取りこむことができます。
さらに団粒構造が発達した土壌は、必要な水分や養分をしっかりと保つ性質を合わせもつため、植物にとってまさに理想的な土といえます。

▼猛暑に負けない「土壌」を手に入れるために必要な「団粒構造の土」については、こちらの記事で詳しく説明しています。
ガーデナーのための土壌基礎知識〜植物を育てるのがラクになる夢のような土とは〜


【まとめ】
異常気象は、今後も増加することが予想されます。これからの土壌改良は、植物が健全に生育できる土壌に改善するだけではなく、気象ダメージから植物を守る対策まで行ってこそ、成功であると私たちは考えます。

また、異常気象の要因の一つといわれる、地球温暖化もひとごとではありません。創業当初からこだわってきた「地球を守る」製品作り、そして、植物が元気に育つ土壌を増やすお手伝いを通して、未来の地球を守る活動を、ガーデナーのみなさんとともに取り組み続けていきたいと思っています。





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2021-01-21 | Posted in | Comments Closed 

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